お楽しみさまです。一皿入魂のパーソナルシェフ松本敏弘です。
料理は4段階で深くなります。
1.知っている
2.作ったことがある
3.できる
4.食べた人に寄り添える
料理を仕事にしようと思うなら
3段階目の「できる」レベルでも不十分です。
例えば、
豆腐ハンバーグをつくる場合
1.知っている
豆腐ハンバーグのレシピを見て
作れる気になる。
「な~んだ。こんなに簡単に作れるんだ。」
レシピを見ると作れそうな気がします。
でも、それは頭の中で想像しているだけです。
次のレベルは
レシピを見ながら、
実際に作ってみる段階です。
2.作ったことがある
実際に、手を動かし、
レシピの順番通り作ってみると、
一応カタチだけはできた気になります。
「ちょっと難しかったけど、できた!」
それは、
出来た気になっているだけです。
レシピを見て作っても
その人のスキルによって
おいしさは全く違うでしょう。
同じように作ったつもりでも
おいしいと言ってもらえたり
そうでなかったり。
本当に大切なことは
実はレシピには書いてないんです。
(((((( ̄□ ̄;)))ガーーーン!!
じゃあどうすればいいの?
次は、
レシピを見ないで
何回も自分で工夫しながら
作ってみる段階です。
レシピの行間を読む。
3.できる
回数を重ねるたびに
理想の豆腐ハンバーグに近づいていきます。
野菜の刻み方、
焼具合、
ソースの配合、
盛り付け、
色々とチェックポイントがつかめてきました。
普通の主婦の方の料理は(悪い意味ではく)
1.知っている
2.作ったことがある
このレベルで終わってしまいます。
だから、
3.できる
と言い切ることができる主婦は、
かなりの確率でおいしい料理をつくれます。
でも、これだけでは不十分です。
大切な視点が抜けています。
何を作るかよりも、誰の為に作るか。
食べる人の、
その日の体調、気分を読み取って
食べた時の感情を先読みして
そこへ着地するのが、
料理を仕事にしていける料理力です。
そんなことを毎日追求しているのが
パーソナルシェフの仕事。
3までは自分中心で料理をつくっています。
4で食べる人のことを強く意識します。
パーソナルシェフには、
「食べる人のことを思うイメージ力」
が必須です。
たとえば、
「おいしい!」にも色々あります。
一つは「いつもと違っておいしい。」
「いつもは思いも付かない
組み合わせでびっくりした」
「いつもよりジューシーでおいしい」
いつもと違う変化に新鮮さを、
感じた時のおいしさです。
もう一つは「いつもおいしい」
「この料理はやっぱりこの味」
「●●さんの豆腐ハンバーグは
やっぱりおいしい」
これは料理への「安心」を
感じた時の「おいしい」です。
今日、食べる人は何を求めているのか?
そんなことを自然と意識して、
お皿に表現できるようになれば、
食べる人に寄り添った料理ができる
という段階に到達できます。
1.知っている
2.作ったことがある
3.できる
4.食べた人に寄り添える
料理は楽しくて奥が深い。
今のあなたは
どのレベルで料理をしていますか?